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メディア掲載記事

「月刊自動認識」 2011年4月号 柔軟性に優れた双方向無線端末 RFID無線コミュニケーター「TagBee」

※以下、上記媒体掲載記事から転載しております。

はじめに

TagBee(タグビー)は、RFID技術と無線通信技術を融合した新しいデバイスである。

アドホック無線通信機能を使ってホストPCから遠隔操作でのICカードの読み書きや、文字送信やキー入力による1:n の双方向コミュニケーションを可能とする。端末自体を中継機器として、柔軟性の高い無線ネットワーク構築が可能なため、様々なビジネスシーンにおけるICカードソリューションの現場で、これまでにないコミュニケーション端末としての活用が期待される。

本稿ではその機能と、活用モデルを紹介する。

機能紹介

TagBeeは幅72mm、長さ140mm、厚さ20mm、重さ約210gの小型軽量ボディに、(1)13.56MHzのRFID通信機能、(2)2.45GHzの無線通信機能、(3)16キー、LCDディスプレイによる双方向コミュニケーション機能を備えている。

マルチカードリーダ機能(NFC IP-1 準拠)

13.56MHzのRFIDリーダライタ(NFC IP-1 準拠)を持っており、内蔵するリーダライタによって非接触ICカードにアクセスできる。アクセス可能ICは以下のとおり。

アクセス可能非接触ICカード例●FeliCa(非暗号化領域)

FCF(FeliCa共通利用フォーマット)、 FCFキャンパスカード、交通系カード(SuiCa・Pasmo etc)、 モバイルFeliCa(おサイフケータイ)、 各種認証カード(社員証・学生証 etc)

●ISO/IEC14443 Type-A

mifareカード、 Taspo、 海外発行パスポート、 各種認証カード(社員証・学生証 etc)

●ISO/IEC14443 Type-B(※対応予定)

住基カード、 IC運転免許証、パスポート

無線アドホック通信機能

IEEE802.15.4に準拠したデータ通信によって、ホストコンピュータと屋外約100mの距離まで通信できる。TagBeeを2段中継するアドホック通信により、約300mの範囲にわたる無線ネットワーク構築も可能となる。1:N(親機1台に対し最大接続端末約200台。)のツリー型ネットワークにより、ホストコンピュータはパッシブ型の非接触ICカードに無線遠隔リアルタイムアクセスすることができる。※親機はUSB接続タイプ、LAN接続タイプ、シリアル接続タイプ。

ツリー型ネットワーク

ネットワークトポロジが変化しないため、通信経路の計画・把握が容易なことも特長である。予期せず通信経路が変わるようなことはなく、端末の故障もすぐに発見できる。TagBeeIDは最大200/Group設定可能。(16ch) アドレスは、ユーザーが設定した値のまま永続的に維持される。ネットワークから一時的な切断によって、自動的に別のアドレスが再設定されることはない。設置場所と機器アドレスの対応関係が崩れないため、管理が容易である。

拡張構成(既存Ethernetと接続して、フロアがまたがる運用や遠隔地での運用が可能)

さらに、既存Ethernetと接続して、フロアをまたがる運用や遠隔地での運用も可能となる。

双方向コミュニケーション機能

ホストからの文字情報や接点情報を受信/ホストに対してキー入力情報を送信

TagBeeは文字や接点情報をホストコンピュータから受信し、LCD、LEDやブザーを使って情報を反映したり、逆に数値やYES/NOなどの入力情報を送信することもできる。 これらの機能を使って非接触ICカードとホストコンピュータの双方向コミュニケーションを実現する。

活用モデル紹介

上記で紹介した機能によって、以下のような現場の課題に対してICカードを使ったシステム提供を可能とする。

現場課題

  • 狭域でネットワークを構築したい
  • 電源が確保できない場所にネットワークを構築したい
  • 有線LANが敷設できないにネットワークを構築したい
  • レイアウト変更時に手間・コストがかかる
  • 携帯情報端末を使ったシステム構築コストを抑えたい
  • 1:n間でのリアルタイムデータ送受信を行いたい
  • 端末を持って移動したい

適用が想定される活用モデルを以下に紹介する。

作業管理向け実績収集端末

小型、ワイヤレスという 特長を生かし、環境を選ばず設置コストのかからない作業実績収集端末として活用する。

作業管理向け実績収集端末システムイメージ

<導入メリット>

  • 現場作業員単位で実績情報を収集
  • 収集データ活用のリアルタイム化を実現
  • 基幹系システム連携を視野に入れたデータ収集
  • 収集→集計→加工のスピードアップ

ICカード学生証による出席管理&授業支援

Tagbeeの双方向コミュニケーション機能を活用して学生一人一人の理解度や考えを教授(講師)にフィードバックするインタラクティブな授業を実現する。

ICカード学生証による出席管理&授業支援システムイメージ

<導入メリット>

  • 着席位置の把握により受講生・学生に一定の緊張感が保たれる。(私語、居眠りなどの減少)
  • アンケート機能によって学生それぞれの理解度を把握でき、柔軟に授業進行が行える。
  • 出欠席管理が効率的に行える。

野外コンサート・展示会場・セミナー会場などイベント向け入場管理端末

バッテリ内蔵の小型軽量な筐体と無線アドホック通信機能によって、展示会・コンサート・セミナーその他のイベントで、非接触ICカードやRFタグつきハガキ、おサイフケータイを用いたチケットレス入場管理システムの読み取り機器設置を簡便化する。イベント・催しの入場の際に13.56MHzのRFID通信機能によってカードのIDを読み取り、リアルタイムでの入場状況の把握が可能となる。また、会場内に多数の機器設置を柔軟に行うことが可能なため、更に顧客満足度の高いサービスに貢献する。

入場管理端末システムイメージ

<導入メリット>

  • ひとつの会場内で多数の端末を柔軟に設置可能。
  • バッテリ内蔵で小型な筐体は持ち運びも容易。
  • 来場者をリアルタイムに把握。

上記以外にも、以下のような活用モデルが考えられる。

  • せり・オークションでの入札用端末
  • ローカルエリアでのポイントサービス端末

当製品の特長としてアプリケーション開発の柔軟性も紹介したい。TagBeeを利用したシステム運用では、全て親機によるコントロールで処理を行うため、業務変更時にも、個別の機器のFirmwareはアップデート不要である。当社ではSDK付属のスターターキットを用意しており、アプリケーション開発は、Windows上で行われる。使い慣れたVisual Studio等を使って.NetFrameworkを用いたプログラムで動作する。

おわりに

2009年7月号の本誌でも紹介いただいた、当製品のプロトタイプ開発発表以後、各種展示会への出展を通じてお客様からの声をいただき、よりコンパクトに外装を一新し、リチウムイオンバッテリを内蔵するなど、機能充実させた現モデルを昨年発表し、年末より販売を開始した。

今後は各種ビジネスシーンにむけてより簡易な導入を可能とするアプリケーションパッケージ開発など引き続き行っていく。いくつかの導入実績もでき、更にお客様の要望に耳を傾けながら、当社、当製品ならではの魅力あるシステム提供につなげてく所存である。

※『おサイフケータイ』は株式会社NTTドコモの登録商標です

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